本書は、古川享がアスキーに入社した頃のパソコン黎明期から、マイクロソフトの日本法人であるマイクロソフト株式会社設立の過程、MS-DOSから現在のWindowsに至るパソコンのOS(基本ソフト)がデファクトスタンダードになる過程、日本のパソコンの標準マシンであったNECの98シリーズが一時代を築き、その後、世界標準のDOS/Vマシンに移行する過程など、パソコンの進化の激動の時代を中心に、それぞれの時代の様々な現場で何が起こっていたのか、そこで輝いていた人たちの知られざる活躍を語ったものです。
アスキーとマイクロソフトの提携解消により、古川氏は日本マイクロソフトの社長となり、西和彦氏と決別することになります。
そんな古川氏の言葉は、別角度からみたアスキーの歴史を語ったものと言えるでしょう。
残念ながら、MSXについての記述はあっさりしたもので、代わりにMSX規格の開発責任者であった山下良蔵氏の寄稿が掲載されています。こちらは読み応えあり。

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