全国8会場で開催「MSXキャラバン」 (1995年7～8月)

MSXの同人イベント開催の波は全国に広がっていた。

1995年夏、全国8つの都市で開催される8つのイベントに、共通の冠「MSXキャラバン」の名前がつけられた。

• 1995年7月23日: 大阪(兵庫県尼崎市)・金沢
• 1995年7月30日: 仙台・新潟・愛知(江南市)・福岡
• 1995年8月6日: 札幌・東京

同日に開催された会場では、パソコン通信を利用してのコミュニケーションが図られた。また、複数の会場をはしごするサークルや参加者も多かったという。

各イベントは独立しており、それぞれの主催者が自由なアイデアでイベントを開催していた。同人即売会であったり、自由に使える本体とモニター(いわゆる「フリーMSX」)を設置して自作のプログラムを見せびらかしたり、懐かしのハードを展示したり、これからの活動のあり方についてディスカッションを行った会場もあったという。

「MSX・FAN」誌の休刊直後に開催されたこれらのイベントは、Mファンがなくなっても自分たちはMSXを続けていくという決意表明の場となった。また、各地のMSXユーザーがイベント主催者としての経験を積んだこと、全国各地のユーザーの連絡網が整備されていったことも大きな意義を持つ。