ヤマハ、キャプテンシステム対応のFM音源を開発。後の「MSX-AUDIO」に (1984年10月)

パソコンも楽器に--日楽、デジタル音源用LSIを開発、用途も幅広い。

日本楽器製造は三十日、本格的な音楽機能を持つデジタル音源用のLSI「YM-3526」を開発したと発表した。

周波数変調の原理に基づいて音づくりを行う同社独自のFM音源方式を採用、自然楽器そのままの生き生きとした楽音やさまざまな効果音、音声の合成が可能なLSIで、これを組み込めばパーソナルコンピューターを楽器として楽しめるほか、キャプテンシステムや文字多重放送用端末機器の音源として幅広い利用が期待できるという。

【出典】日経産業新聞 1984年10月31日付

 

日本楽器製造(現在のヤマハ)は、1984年6月にパソコン用のFM音源チップ「YM2203」を販売。NECのPC-88シリーズなどに採用された。「YM3526」はそれに次ぐ第2弾であり、キャプテンシステムの音源仕様である「メロディー6音とリズム5音の同時発声」に対応した。

このYM3526にADPCM音源を追加したものが「Y8950」であり、Y8950を採用した拡張音源が後に「MSX-AUDIO」として規格化された。

 

YM3526は、2019年に「未来技術遺産」に登録された。

国立科学博物館が登録する重要科学技術史資料 未来技術遺産に、電子オルガン、シンセサイザー、FM音源LSIの3件が登録 – ニュースリリース – ヤマハ株式会社 (yamaha.com)

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