MSX、ソビエト連邦への輸出を開始 (1985年)

1985年1月、COCOM(対共産圏輸出統制委員会)は8ビットパソコンの共産圏への輸出を解禁した。

ソビエト連邦(ソ連)は、この年から全国の中学校でパソコン教育を必修科目とし、年間30時間の授業を行うこととしていた。

ソ連はパソコンを調達するために国際入札を実施。日米欧から計27社が参加したという。

日本からは日本楽器製造(現ヤマハ)・スター精密・新時代社(東欧向けの貿易商社)のグループが唯一落札に成功。4,000台・約3億円の契約を結び、9月には最初の16台が納入された。

【参考】日本経済新聞 1985年9月17日付夕刊

 

輸出されたのはヤマハ「YIS805」。4,000台のMSXが教育用として中学校に設置された。算数・理科・社会の授業に使われたという。学術機関「科学アカデミー」にも設置された。

【参考】MSXマガジン1989年3月号

 

ロシアの宇宙ステーション「ミール」にもMSXが搭載されていた。ソニー製のMSXで画像解析用に使われていたという。

2001年3月23日、老朽化のためミールを南太平洋上に落下させる措置がとられ、MSXは星となった。

【参考】MSXマガジン永久保存版3

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