MSX用のFM音源としては先に「MSX-AUDIO」が1986年に規格化していたが、松下電器が発売した「FS-CA1」は34,800円と高価であったこと(本体よりも高い!)、またデザインが「FS-A1」と一体化していたこともあり普及しなかった。
そこで、チップを変更した廉価版として新たに定義されたのが「MSX-MUSIC」である。
MSX-MUSICを搭載した「FMパナアミューズメントカートリッジ」(FM-PAC)は7,800円と低価格を実現。FM音源で演奏することができる拡張BASICもあわせて搭載された。
前身である「パナアミューズメントカートリッジ」(PAC)は、SRAMを搭載し、ゲームのデータをセーブできるカートリッジであったが、その機能もFM-PACに引き継がれた。
MSX-MUSICはMSX2+規格からオプションとなり、一部の機種に搭載。turboR規格では標準となった。
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