1983年7月15日、後にゲーム機市場で激しい競争を繰り広げることになる任天堂とセガ・エンタープライゼスが新機種を発表した。
任天堂は「ファミリーコンピュータ」、セガはホビーパソコン「SC-3000」と、同仕様だがゲーム機に特化した「SG-1000」である。
任天堂は本日、ファミコン40周年を記念したキャンペーンサイトを開設した。
ファミコン40周年キャンペーンサイト | 任天堂 (nintendo.com)
任天堂「ファミリーコンピュータ」発売 (1983年7月15日) | MSX40周年イベント(仮称) official website (msx40th.org)
「4Gamer.net」では、先日『セガハード戦記』を上梓した奥成洋輔氏、当時セガのハード開発に携わった石川雅美氏、エムツー代表の堀井直樹氏の鼎談記事が掲載されている。
[インタビュー]SC-3000&SG-1000発売40周年! セガハードを支えた石川雅美氏,奥成洋輔氏,堀井直樹氏がセガハード史を語る (4gamer.net)
元Mファン編集部員・奥成洋輔氏『セガハード戦記』発刊 | MSX40周年イベント(仮称) official website (msx40th.org)
この記事では、MSX規格の提唱者である西和彦氏がセガにもMSX陣営への参加を打診していたことが明らかにされている。当時としてはある意味当然とも言える動きであろう。
また、アメリカのゲーム機「コレコビジョン」をセガが販売する計画があったとのこと。
コレコビジョンは任天堂にも打診があったことが知られている。また、コレコビジョンはMSXとも仕様が似ており、MSXのプロトタイプ「SV-318」を開発したスペクトラビデオはコレコビジョン向けにゲームを供給していた。
MSXのプロトタイプ「SV-318」発表 (1983年1月) | MSX40周年イベント(仮称) official website (msx40th.org)
1983年当時の家庭用ビデオゲーム機市場は群雄割拠であり、任天堂などの玩具メーカー、セガなどの業務用ゲーム機メーカー、そしてアタリなどの海外メーカーがシェアを争っていた。
MSXは純粋なゲーム機ではないものの、家電メーカーの連合を率いての参入は大きな脅威であった。
しかし、この争いの結果は皆さんご存知の通りである。勝負を分けた要素は価格設定、ハード・ソフトの品質、さらに流通網などがあげられるだろう。
【ファミコン40周年公式アカウント】
本日から1年間、「#ファミコン40周年」キャンペーンについてお知らせしていきます。
「ファミコン40周年キャンペーンサイト」はこちら。https://t.co/QoUvj96724— ファミコン40周年 (@famicom40th) July 15, 2023
https://twitter.com/SEGA_OFFICIAL/status/1679996748343963650
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